ヒップホップのポップカルチャーにおける影響

ヒップホップはアメリカで、黒人文化、政治において大きな影響を与えてきたとされています。そして、ヒップホップの存在感が強まるにつれて、ヒップホップはポップカルチャーに対しても影響力を持つようになります。特にヒップホップは、ポップミュージックによりバラエティーを与え、現在の形を作り上げたともいわれています。実際に、アメリカで生まれたラップやヒップホップは、ポップカルチャーのゲームチェンジャーと呼ばれています。

そこで本記事では、ヒップホップがポップミュージックに与えた影響について紹介します。

イギリスでの研究

数年前にイギリスにて、ヒップホップがポップミュージックに与えた影響に関する研究が発表されました。

この研究ではまず、1960年から2010年までのアメリカのポップチャートにある17,000曲以上をコードの違いやリズム、音調特性の違いを明瞭にしました。これに基づいて、すべての楽曲が、パターンによって13のグループに分けられました。

これらによって、ポップミュージックの傾向がどのように変化していったのかが調査されていったのです。そして、ポップミュージックの年代ごとの特色ははっきりと明確化されたことに加えて、ポップミュージックがいつ最も早く変化したのか、最も大きな変化は何だったのかを調べました。

ポップミュージックの変遷

上記のデータ結果によると、この調査によってわかったことは、1963年にビートルズがアルバム”I Want to Hold Your Hand”を発表した際に、ポップミュージックが大きく変化したということでした。ビートルズの世界的なヒットにより、ポップミュージック全体に変化があったのです。

そして、次に変化が顕著であったのが1991年だとされています。この頃は、ヒップホップがより主流となり、ビルボードでもヒップホップが1位を獲得するようになります。これによって、ポップミュージックもヒップホップに似せるように変化をし始めます。

例えば、曲中のコード数が減ったり、全体のスピードが速まったりなどが挙げられます。

当時はポップミュージックの多様性が低下しているということが指摘されていました。しかし、ヒップホップの要素をうまく取り入れることによって、ポップミュージックの音楽の構造とサウンドが刷新されるようになり、それぞれの曲が独自性を持つようになったのです。このようなヒップホップの影響により、ポップミュージックはかつての輝きを取り戻すことができたのです。

近年人気のシンガーだと、Lady Gaga、Justin Timberlake、Justin Bieberなどがヒップホップの影響を受けている代表的な存在だということができます。

日本でのポップミュージックへの影響

日本でも同様に1990年代から、ポップミュージックはヒップホップの影響を受けるようになりました。ポップミュージックでありながら、曲中にラップを取り入れたりなど、より多様性が広がりました。特に有名なものだと、嵐やV6など同時の人気ジャニーズグループがラップを取り入れるようになっていったことから、ラップがかっこいいものとして浸透していくようになりました。

現在ではヒップホップ長の曲調の速い曲が増加しており、ラップができるシンガーも増えてきています。

また、ヒップホップがポップミュージックと織り交ざることによって、日本人にとってヒップホップが親しみやすいものとなっていったのです。